たまに感想も。
「食堂かたつむり」小川糸 「ひつじが丘」三浦綾子 「スプートニクの恋人」村上春樹 「さよなら渓谷」吉田修一 「広島に原爆を落とす日」つかこうへい 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹 「羊男のクリスマス」村上春樹 「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 「ファミリーポートレイト」桜庭一樹 ●母マコによってそこなわれてしまった娘コマコ。 前半のマコとコマコの逃避行は圧巻。読まされます。 物語の力を強く感じる一冊でした。 「私の男」桜庭一樹 ●やはり親によってひどくそこなわれてしまった子供のお話。 ものすごく嫌な、グロテスクな内容なんだろうけど 桜庭さんの筆力によって、甘美な腐臭ただよう世界にひきこまれてしまいました。 淳梧がなんだか魅力的で。まず、いきなり苗字がすごい。衝撃的。 これからも読んで、いろいろ考えたい一冊です。 「僕の好きな人が、よく眠れますように」中村航 ●すごくかわいい恋愛のお話。でも不倫。 恋をして、ふたりとも同じくらい相手に恋焦がれて苦しんでいるのに お昼になれば男の子はカツカレーをどかんと食べちゃうところがなんかリアル。 「1Q84」村上春樹 ●さらに深みを増し、物語としては読めたけど今の私の理解力・読解力で 村上さんの言葉にくるまれた真意を見つけることはできませんでした。 「説明しなくてはわからないことは、説明してもわからない」 そうかもしれません。あるいは。 なんとなく思ったのが、天吾が2つの月が登場する小説を書いてるというところで 青豆の章は天吾の小説かもしれない、ということ。 いずれにしても単純な話ではありません。 また読みます。 「約束された場所で」村上春樹 「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」村上春樹 「カラスの親指」道尾秀介 ●後に引く本ばかり読んでしまったので、ひさびさにミステリーを。 ミスリードさせるのが上手い作家さんなので、騙されないぞーと気合?を入れて読みましたが 道尾さんが狙っていたところは全部引っかかったかも。あーあ。 最後の最後に題名にうなりました。まさに「カラスの親指」のお話。 「東京島」桐野夏生 ●前半は本当に読み進めるのがつらかったです。私には同じく桐野さんの「グロテスク」より グロテスクに感じられました。読むのやめたいけど、どういう経過をたどってどんな結末を 迎えるのか知りたくて、消耗しながらも読み進めたら、中盤くらいで慣れました(笑)。 結末は意外と唐突。女は強し。もし同じシチュエーションになってしまったら・・・考えたくない! 「第3の人生の始まり つれづれノート15」銀色夏生 「対話篇」金城一紀 「うつくしい子ども」石田衣良 「女神記」桐野夏生 「夜の公園」川上弘美 「偶然の祝福」小川洋子 「風花」川上弘美 「終末のフール」伊坂幸太郎 「ニシノユキヒコの恋と冒険」川上弘美 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹 「ハードボイルド/ハードラック」吉本ばなな 「真鶴」川上弘美 ●川上弘美さんの本で初めて後をひいています。 またまた結婚後の恋がでてくるお話。実際私には生活の中に不倫があるというのは どういうことなのかわからなくて、いつもいつも川上さんの本の登場人物には 違和感というか、違う世界のお話のように思えてしまいます。 でも、文章がものすごく好き。いちばん理解不能な登場人物たちばかりの「夜の公園」の 文章がとても好き。日本語って綺麗だなって思うし、同じ日本語なのにひとそれぞれ 違うのが面白い。 「真鶴」はこれまで読んだのとはちょっと文章の雰囲気が違うように思えました。 主人公の心の声や心の風景をそのまま見ている感じ。独特の世界に引き込まれました。 ついてくるものは何なのだろう。わからないけれど、わりと好きな本かも。 「ヘヴン」川上未映子 「森に眠る魚」角田光代 「訪問者」恩田陸
by amanatsuyuko
| 2009-05-24 09:20
| 本
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